まだまだ厨二!!!!!はみちゃんがみんなの顔に華麗に引導をわたします!(嘘)

シェルル小説3

続きです↓

 

 

「ど、どうしましたかルルー様!?」「どうしたのルルー!?」

 扉が力任せに開かれる音に続いて金属が床に打ちつけられる音が響いた。

 するとアルルが緊迫する顔をへにゃりとゆがませた。ミノタウロスは慌てながらカレーに彩られたルルーを目を泳がせながら見ていた。

 驚きのあまり持っていたカレーを入れた鍋を天井に届くまで振り投げたルルーは、当然の如く、頭からカレーをかぶってしまったのだ。

未だ茫然自失するルルーの横を鍋がころころと転がっていった。

 アルルは胸をなでおろすようなしぐさをして、やわらかい、間の抜けたような声で言う。

「はぁあ~、良かった。ルルーになんにもなくて。安心した。」

そしてその場にへたりこむと、視界の端、シェゾがそろりとこの場から立ち去ろうとしているのが目に入った。

「あぁ~~~!?シェゾだ!もう起きたんだね~」

ぎくっとでもいいそうなほど体をびくりと震わせたシェゾは汗をだらだらに流して硬直した。

するとシェゾ、という言葉にルルーはピクリと反応し、みるみるうちに顔を真っ赤にしていった。つられてシェゾも赤面する。

ぽかんとしてはてなを浮かべるアルルはミノタウロスの服の裾をくいとひっぱる。

「なんかボク達お邪魔みたい…だね?」

「そうだな…っ、ルルー様が今目で戻れとおっしゃっていた。部屋に戻るか、アルル…!!」

「?…なんでシェゾのこと睨むの?」

「なんでもない!ルルー様!お気をつけて!」

 そう言いながらアルルとミノタウロスは部屋に入っていった。

 ぱたんと扉が閉まると静寂が訪れる。カレーのにおいが廊下には漂っていた。

 そのカレーのにおい漂う静寂をやぶったのは……

 

 続く

 

 

シェルル小説2

続きです。よければどうぞ↓

 

 

 

倒れる数分前のことはうっすらとだが、思い出せた。しかしどうもその直前が引き裂かれてしまった本の1ページのように、無くなってしまっていた。シェゾは小さく息をつく。無いものは無い、と自分に言い聞かせる。しかし、倒れる数分前の記憶にいたルルーの姿がシェゾの心にしこりを残した。どうして彼女が自分の前にいたのか記憶がはっきりとしていない。だから妙に気になって気になって仕方がなかった。

「…何を考えているんだ、俺は」

 後ろ髪を引かれるような思いに、シェゾは自分の自己欺瞞を改めて痛感した。本当は気づいているはずなのに、それに自ら鍵をかけて心の奥深くに潜めている己に、後ろめたさを通り越し、むなしささえ感じていた。

分かっていた。自分のことなのだから。奥深くで眠っていても胎動するこの感情、温もりの正体なんてとっくの昔に看破していた。

 扉のすきまからひとの温もりを感じさせる光がもれている。きっとそこにルルーはいるのだろう。

「…ルルー」

 ほんの少しだけならば、この自分を矛盾の重圧をほどいてもいいだろう。

 言わせてくれ。

「愛している、ルルー」

「は?」

 そしてまたシェゾは心に鍵をかけ___「何、言ってんのよあなた……」

 ふいに背後からかけられた言葉にシェゾは抜けた声を出す。「ほぁ?」

 そして背後をゆっくりと、ゆっくりと振り向く。

 眼前には、ルルーの端正な顔があった。僅かにほほを紅潮させ、眉を八の字にした面持ちのルルーが。シェゾは衝動的に叫ぶ。ルルーもその叫びにつられて叫ぶ。

「ほぇえええええええあああああああああああああああぁぁぁ!?」

「きぃやあああぁぁぁあああああああああぁああぁぁぁああぁ!???」

 気品のあるこの場所には似合わないあられもない両者の叫びが、わんわんと屋敷全体にこだました…。

 続く

 

 

アニメ、カードキャプターさくら 視聴感想

歩いて25分ほどのところにあるゲオで、いっきにDVD借りました。2巻が紛失してしまったのか店内にはおいていなかったです。小狼君の初登場回が見れなくて、残念でした……。

 感想

 雪兎さんが昔から好きだったので、雪兎さん回はとっても面白かったです。中でも、さくらが想いを伝えるシーンは原作、アニメ共に大好きです。その後の公園でのシーンがとっても、切ない…。この前話の話も、個人的にぐっときましたね。

 アニメオリジナルの苺鈴ちゃんが、とっても好きです。良い子すぎます。知世ちゃんの膝の上で泣くシーン、あそこは涙なしには見られません。あの泣き演技が拍車をかけていました。

 そしてなんといってもこの作品のキャラが皆良い子で良い子で……。とーやみたいな兄が欲しかったです。それかさくらみたいな可愛い妹。

 この漫画、アニメは私がいままで見てきた漫画アニメのなかでもおもしろさトップクラスです(まぁそこまでアニメをみているわけではありませんが)。絶対だいじょうぶの呪文を胸に秘めて、高校という新たな場所への一歩をふみだしていきたいと思います。

シェルル小説1

シェゾ×ルルーの二次創作の駄文です 小説と呼べる程度のクオリティはないです 

よろしければ 見てください↓

 

シェゾが目を覚ますと、彼の視界には見知らぬ天井があった。

「ここは…?」

 寝起きの低くかすれた彼の声が見知らぬ部屋に響く。しかしそれに反応する者は誰一人としていない。

 シェゾは重い体をゆっくりと起こし、見知らぬ部屋を見回した。すると、甘く、よく知った香りが彼の鼻腔をくすぐる。それと共に彼のまどろみは消え去った。

「ルルー…?」

 この香りをいつも彼の前で漂わせ、熱を残していく嵐のような女の名をシェゾは口にした。しかし相変わらず返事は無く、部屋は静寂に包まれていた。訝しんで、シェゾは衣擦れの音を静寂に響かせながら寝台から腰を上げた。足音のしない赤い絨毯の上をシェゾは歩いて行く。向かっているのはこの、いかにも高級そうな部屋と外界を穿つ硝子の無い窓だった。夜なのか窓下には月明りが映えている。

シェゾは窓外を俯瞰した。ここはかなり高い場所に位置する部屋のようで、地上で月明りに照らされる薔薇の群れが小さく見えた。シェゾは窓前から踵を返して、次はこの部屋に一つ設けられた扉へと向かった。

「…やはりここはルルーの」

 ぽつりと小さくシェゾが零す。そしてかちゃり、と無機質なドアノブを回す音が続く。

「…ルルー」

 その名が零れるシェゾの口元は、どこか、笑っているようにも見えた。

 

 

2に続く