まだまだ厨二!!!!!はみちゃんがみんなの顔に華麗に引導をわたします!(嘘)

シェルル小説1

シェゾ×ルルーの二次創作の駄文です 小説と呼べる程度のクオリティはないです 

よろしければ 見てください↓

 

シェゾが目を覚ますと、彼の視界には見知らぬ天井があった。

「ここは…?」

 寝起きの低くかすれた彼の声が見知らぬ部屋に響く。しかしそれに反応する者は誰一人としていない。

 シェゾは重い体をゆっくりと起こし、見知らぬ部屋を見回した。すると、甘く、よく知った香りが彼の鼻腔をくすぐる。それと共に彼のまどろみは消え去った。

「ルルー…?」

 この香りをいつも彼の前で漂わせ、熱を残していく嵐のような女の名をシェゾは口にした。しかし相変わらず返事は無く、部屋は静寂に包まれていた。訝しんで、シェゾは衣擦れの音を静寂に響かせながら寝台から腰を上げた。足音のしない赤い絨毯の上をシェゾは歩いて行く。向かっているのはこの、いかにも高級そうな部屋と外界を穿つ硝子の無い窓だった。夜なのか窓下には月明りが映えている。

シェゾは窓外を俯瞰した。ここはかなり高い場所に位置する部屋のようで、地上で月明りに照らされる薔薇の群れが小さく見えた。シェゾは窓前から踵を返して、次はこの部屋に一つ設けられた扉へと向かった。

「…やはりここはルルーの」

 ぽつりと小さくシェゾが零す。そしてかちゃり、と無機質なドアノブを回す音が続く。

「…ルルー」

 その名が零れるシェゾの口元は、どこか、笑っているようにも見えた。

 

 

2に続く